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開創1200年・高野山総本山へ 大しめ縄に誇り

2016年3月1日
高野山に納める大しめ縄を完成させた〆縄部会の部会員

高野山に納める大しめ縄を完成させた〆縄部会の部会員

県内最大のしめ縄産地である塩谷町の、〆(しめ)縄部会が作るしめ縄が、開創1200年を迎えた和歌山県高野山の総本山に飾られることとなりました。全長6m、周囲1.6m、重量約150㎏の大物。3月に飾られる予定です。

しめ縄は部会員が、約7日かけて完成させました。材料に約450束分のわらを持ち寄りました。1.3mほどに刈ったわらをつないで全長6mにする作業を繰り返し、3日間かけて周囲90㎝の大きな縄を3本作りました。

作業最終日の1月28日、同町の部会員の見形徳智さん宅で、部会員が力を合わせて3本の大縄をよじり、しめ縄を完成させました。

JAの担当者によると、同部会が大物を作るのは1985年のつくば科学万博に納品以来、約30年ぶり2回目。今回、業者からの特別注文を受けて作成に至りました。

こだわりは、青々としたわらの色。同部会では夏に青刈りし、丁寧に乾燥したわらを使っています。

見形寛部会長は「部会史上一番大きく、立派なしめ縄が完成した。由緒ある寺に納めるのは誇らしく、縁起が良い。何十年も飾ってもらいたい」と話しました。JAの部会担当者は「今回の活動をきっかけに、多くの人に〆縄部会に興味を持ってもらえたらうれしい」と期待します。

同部会は設立43年目で、部会員は30人。通常は神棚に飾る「牛蒡〆」や玄関に飾る「玉〆」、水回りなどに飾る「輪〆」などの小物を作り、全国各地へ高品質なしめ縄を届けています。